飛行機の見える窓から

空港に程近い郊外の街から、日々の暮らしでオススメしたいモノ コトについて発信しています。

「まずはこれ食べて 原田ひ香」を読んで

まずは。とにかく出てくる料理の描写のすべてが美味しそう!

私が食いしん坊すぎるのか、感想を書こうと思ったときに、最初に思い浮かぶのがそれでした。。

ストーリー性もあるし、オチも良く考えるとびっくりなのですが…笑

日々、夕飯やらお弁当を作るのが、ルーティンのような趣味のような、料理が生活の大きな割合を占めている私には「よし、今日はちゃんと出汁から取って作ろうかな。」みたいな、ヒントと言うか、ヤル気に火をつけると言うか…笑

こんな風な感想では、原田ひ香さん的には微妙かもしれませんが、

とにかくみずみずしくジューシーでほっこり温まる数々の料理。

その料理にじんわりと救われて、人間関係にも作用する。そんな作品だと感じました。

私としては願わくば、最後のページのその後に、未来があってあと一人、筧さんの料理に救われる人がいればいいなと思うのです。

明日も巻くであろう我が家の玉子焼きが、そっと家族の背中を押しているような、そんな優しいスパイスでありますように。