飛行機の見える窓から

空港に程近い郊外の街から、日々の暮らしでオススメしたいモノ コトについて発信しています。

欲しいけど、検討中のもの① (マイヤー エイトクック マルチポット)

本日、我が家では年末の大掃除大会でした。

と言ってもさほど捗らず、、

夫は頑張ってキッチン周りとお風呂をきれいにしてくれたので、

今日はさっぱりと片付いたお風呂に入れて嬉しかったけど、

私は玄関周りと植栽の剪定で家の中はほとんど手を付けられず、、。

 

片付いた家って憧れるなーーー

まず物が多すぎるんだよな。。

わかっちゃいるし、「よし!捨てるぞー!」って心に決めて、一部の処分に取り掛かることは年に何回かあるけれど、結局一部で終了、そしてまた復活。

こんまりさんの本のように、家中を一気に!とやってみたい気はするけれど、

片付けに関しては、家族の気持ちを一つにすることって、とっても難しくないですか?

その上私のものが一番散乱している気がするし、、、

ミニマリストってどうやったらなれるのかしら??

 

そんなことを考えた次の瞬間には、「お、この鍋いいなーー」なんて考えているのです。

その鍋がこちら。

meyer.co.jp

探していたのはやかんなのですが、こちらのマイヤーのエイトクック マルチポットは、最近流行りの1つで何役的なものなので、なにに惹かれたって『蓋に付いた湯切り用の穴』です。そしてこのおしゃれなフォルム。

最初に見た動画では、パスタを茹でて、湯切りをし、そこにパスタソースを入れて絡めていたのですが、他にも毎日のお弁当に入れるブロッコリーや大根のお味噌汁、じゃがいもやアスパラを茹でたり。

「便利そうだなー、いいなーーー!」と思う自分と、「いや、いまある鍋とザルでいいじゃん。」という自分がいるのです。

そうするとまた、最初の自分が「分かるけどさぁぁぁ」と言うのです。

そんなわけで、すぐに決断出来そうもないのでメモとします。

もしも読んでくださった方で、使ってるよーという人がいらっしゃったらアドバイスなどいただけると嬉しいです♪

 

そもそもなぜやかんを探していたかというと、最近はというか、今日なんかは特に寒くてストーブをつけました。我が家で使用中のストーブはこちらなのですが、

このストーブはすごくお気に入り。

コンロが一口増えたような感じで、お料理にも大活躍です。

このタイプのストーブにはやかん。もはやセットといっても過言ではないですね。

しかし我が家にはやかんは一つしかなく(あるんかいっ!と言われてしまいそうw)

いつでもお湯が沸いてるのはありがたいのですが、お茶を作り置きしたい時とか、ちょっと水差し代わりにーとか、もう一つあれば便利かなーなんてなんとなく探していたのでした。

 

・・・・・・・!!

なんとなく考えたことを、文字にするってやっぱり効果がありますね。

もう一つやかん買おうかななんて、ますますミニマリストには近づけそうもありませんw

 

うーん、片付けたいけど、欲しい物っていっぱいあるんだよなーーー!!!

 

「まずはこれ食べて 原田ひ香」を読んで

まずは。とにかく出てくる料理の描写のすべてが美味しそう!

私が食いしん坊すぎるのか、感想を書こうと思ったときに、最初に思い浮かぶのがそれでした。。

ストーリー性もあるし、オチも良く考えるとびっくりなのですが…笑

日々、夕飯やらお弁当を作るのが、ルーティンのような趣味のような、料理が生活の大きな割合を占めている私には「よし、今日はちゃんと出汁から取って作ろうかな。」みたいな、ヒントと言うか、ヤル気に火をつけると言うか…笑

こんな風な感想では、原田ひ香さん的には微妙かもしれませんが、

とにかくみずみずしくジューシーでほっこり温まる数々の料理。

その料理にじんわりと救われて、人間関係にも作用する。そんな作品だと感じました。

私としては願わくば、最後のページのその後に、未来があってあと一人、筧さんの料理に救われる人がいればいいなと思うのです。

明日も巻くであろう我が家の玉子焼きが、そっと家族の背中を押しているような、そんな優しいスパイスでありますように。

オススメ!【ふるさと納税】SDGsな鉄フライパン

かなり久しぶりのふるさと納税で、

大当たりの返礼品をいただいたので、ぜひみなさんにも使ってみてもらいたく、ご紹介させていただきます!

こちら、新潟県 三条市の返礼品で『[eN] IH対応 中華炒め鍋(中華鍋) 28cm』になります。

(下段はふるさと納税ではありません)

 

私はかれこれ15年以上、こちらの『柳宗理 鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工』の前身と思われる、同じく柳宗理の『鉄フライパンファイバーライン ※廃番品』を使用しています。

(下段はふるさと納税ではありません)

そもそも私は、何かを棄てる事を非常に苦手としておりまして、テフロンのフライパンがツルツルの使用感を失い、だんだんと傷が目につき始め(これって身体に悪いのかな…?でも結構高かったし、お気に入りだから捨てたくないな…)と、半年〜一年おきに葛藤を繰り返すことが苦痛で苦痛で、解決しない悩みのひとつでした。

そんな時、親友Rに教えてもらった柳宗理のフライパンに一目惚れ。

そこからはステーキの日もトマト煮込み(鉄に酸味は天敵とも言われていますが…)の日もこれで乗り越えてきました。笑

毎日のお弁当に入れるだし巻き玉子だってこれで巻いています。

こちらの唯一の弱点といえば、その容量。

通常のおかず作りには十分でも、パスタや特にチャーハンの時は小さく感じます。

そのため登場回数は少ないものの、大量の炒め調理用にテフロン加工の炒め鍋も持っています。

毎日の使用でなかったこと、そして今どきのテフロンは10年以上前のものからは髄分と進化したようで、こちらも2年くらいは問題なく使えていましたが、最近ちょっと毛羽立ち?を感じるように。

そんなこんなで、我がふるさと(に帰る時の通り道である)三条市にご縁を感じてフライパンの返礼品をいただくことになったのです。

 

さて使用感ですが、これがすごくいい!

あまりの良さに普段は商品のレビューなどはほとんど書かないのですが、思わず口コミを送ってしまいました。笑

口コミの内容と重なりますが、先週の木曜日に到着したので、今日でちょうど一週間です。

鉄フライパンのお手入れは、慣れれば簡単ですが決まった手順があります。

商品にも説明書が添付されていますが、その通りに油ならしをする必要があります。

フライパンに油が馴染むまでの間は、こびりつきが発生しやすいことがありますが、もしこびりついても鉄なので金たわしでゴシゴシ洗って(洗剤は使わない)火にかけてしっかり乾燥させれば大丈夫です。

届いてから毎日使用していますが、1週間では正直まだ早いかなとも思ったのですが、休日ということもあり、思い切ってランチにチャーハンを作ってみました。

その模様がこちらです。笑

 

〈チャーハン炒め中〉

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〈お皿によそったあと〉

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正直期待を遥かに上回る使用感です!

これならもう一生フライパンは買わないし捨てないんじゃないかと感動しました!

前回、柳宗理を買ったときも、すごく良かったので追加で購入して母にプレゼントしたのですが、今回もぜひプレゼントしようと思います。

ゴミの削減にも一役かってくれる一生物のフライパン。

ぜひあなたも手に取ってみてください!

【大事にしたい趣味の時間】ブックカバー制作

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やりたい事はたくさんあり、趣味と言っても浅く広くな私ですが、最近ハマっているブックカバー制作です。

特にハードカバーの本は、持ち歩いているとふとした拍子に、外側のカバーが切れてしまう事ってありませんか?

お気に入りにの本が傷んでしまうと、けっこう凹んでしまいます。

そこで手近にあったスタバの紙袋でカバーを作ってみたのですが、これがなかなかいい感じ!

世界でひとつだけのオリジナルですから、読書のテンションもさらにアップします♪

簡単に作れますので、ぜひ作ってみてくださいね♪

 

 

材料

・紙

 本を包んで十分な大きさのもの。

 コピー用紙より少し厚めくらいが扱い易いです。

・ハサミ

・あれば穴あけパンチ

・スピン用の紐

・テープ

 

 

ブックカバーの作り方

 

紙はお気に入りのものをご用意ください!

本のサイズに合わせてカットします。

 

まずは上下の長さを決めていきましょう。

紙の上に本を置いて、上下に2,3㎝余白をとってください。

位置が決まったらカットするラインで折って印をつけ、切っていきます。

カットした紙の上に本を置いて、上下の余白を内側に織り込みます。

この時実際の本のサイズより2,3㎜大きく折りましょう。

(今回は文庫本で表紙の厚みがあまりないので2,3㎜にしましたが、厚みのあるハードカバーなどの時には、厚みに合わせて調整してください。)

 

次は横幅を決めていきます。

本を包んだ時に美しく見える位置に本を置き、片側ずつ表紙の内側に折り込んでそでの位置を決めます。



本を包んだ状態のまま折り返して反対側の位置も決めます。

(特にハードカバーの時は、少し大きめを意識した方が、そでに表紙を差し込んだときにつっぱりません。)



そでの長さを決めてカットします。

スピンをつけない場合は、本を包んで出来上がりです。

 

 

スピン(しおり紐)を付けてみよう

続いてスピンをつけていきます。

文庫だと紙の栞がついていることがほとんどですが、カバーにスピンをつけておけば落ちる心配がありません。

見た目もアクセントになって可愛いですよ♪

 

今回はダイソーで購入した3mm幅のリボンを使っていますが、リボンだと少し硬いので、「しおり紐」などの名称で購入出来ます。

 

 

作成したカバーの高さよりもほんの少し短い紙を用意します。幅は本のサイズにもよりますが本の厚み+3㎝くらいを目安にしてください。



穴開けパンチの穴1つだけを使い、幅の中央に穴をあけます。

穴に紐を通してテープでとめます。



一度本の背に当てて、形をつけておくと後で付けやすいと思います。



最初に作ったカバーの内側に差し込みますが、カバーと紐が干渉するようであれば、カバーを少しカットしておきます。



栞をカバーにはめて、本を包めば完成です!

 

いかがでしたか?

使用する紙は、基本的にはなんでもOKです!

今回は余っていたパンフレットを使用していますが、読み終わった雑誌などを利用しても好みに合ったブックカバーが作れるかもしれませんね♪

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました^^

 

 

 

螺旋プロジェクト「シーソーモンスター 伊坂幸太郎」を読んで(後編)

 

前編では、螺旋プロジェクトという企画の面白みを興奮気味にお伝えしたが、後編では「シーソーモンスター」という作品自体に触れていく。

 

 

時代は昭和後期、まさにバブル期イケイケドンドンの時代。

製薬会社の営業マン 直人は、居酒屋の片隅で先輩営業マンの綿貫に、嫁と姑についての愚痴を聞いてもらっていた。

尊敬する先輩の綿貫が、直人の浮かない顔を気にかけて飲みに行こうと誘ってくれる上、嫁姑の板挟みとなり疲弊する直人の愚痴を親身になって聞いてくれるものだから、直人としては感涙の涙を流すほどだった。

世の中には本当の母子のような仲の良い嫁姑もいるだろうが、嫁姑と聞いて、やはり最初に思い浮かべるのは「水」と「油」。「猿」と「犬」。

太古の昔から、「犬猿の仲」または「ゴジラvs.キングギドラ」がお決まりである。

蒼い瞳の妻 宮子と大きく尖った耳の母セツも類に漏れず、直人の悩みは尽きないのだった。

 

宮子との出会いは遡ること7年前、直人が偶然飛び乗った新幹線で、隣りの座席に座っていたのが宮子だった。

実のところ、直人は車両を間違えてその席にいたのだが、結果的には、絡んできた酔っ払いから宮子を守り、この微笑ましく温かい出会いが、二人が人生を共に歩んでいくキッカケとなったのだから、まさに運命の出会いと言えよう。

少し変わった事と言えば、宮子の職業が情報員 いわゆる国家機関所属のスパイであるということ、それは伴侶となる直人にも極秘事項であるということ、ただそれだけだった。

 

その後二人の交際は順調に進み、やがて宮子は組織を引退して、北山家の嫁となる。

しかし、ふとした会話を皮切りに次々と浮かび上がる疑惑とトラブルの連続…!

元スパイの超ハードボイルドな嫁姑問題に、直人は太刀打ち出来るのか?!

 

………

 

お気に入りの本を、多くの方に読んでみたい!と興味を持っていただきたくて、ブログでご紹介していますが、今回の内容は、特に男性陣がどっと疲れていないか心配です。笑

 

作家それぞれが独自の「海の者」と「山の者」の対立を描く「螺旋プロジェクト」

確かに共通項はあるものの、完全なる別世界。とても不思議な感覚です。

実はまだ全ての作品は読めていないのですが、また他の作品もご紹介出来ればと思います。

 

別の作品といえば、本作「シーソーモンスター」には、なんと近未来の海族と山族の対立を描いた「スピンモンスター」も収録されています!

まさに一冊で2度美味しい。笑

スピンモンスターについても、別の機会にご紹介出来ればと思っていますので、またお付き合いいただければ嬉しいです♪

 

参考文献 「シーソーモンスター」 伊坂幸太郎 中央公論新社

螺旋プロジェクト「シーソーモンスター 伊坂幸太郎」を読んで(前編)

 

〈螺旋プロジェクト〉とは

「共通のルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」

伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ天野純希、乾ルカ、大森兄弟、澤田瞳子薬丸岳吉田篤弘による競作企画。本作はこの企画から生まれた。

ルール1 「海族」vs.「山族」の対立を描く

ルール2 共通のキャラクターを登場させる

ルール3 共通シーンや象徴モチーフを出す

   ーシーソーモンスター 伊坂幸太郎より引用ー

 

 

以前、別のブログでも書いたのだが、私はこの春まで完全なAmazonオーディブル派になっており、長い間、書店から足が遠のいていた。

転職して100%デスクワークの生活になった事を機に(ランチの時間帯でも電話番などの都合でイヤフォンの使用が望ましくないため)

久しぶりに本屋でも覗いてみよっかなー♪と、買い物ついでにショッピングモール内の書店をぶらぶらと訪れ、ランキングの棚などを物色。最終的には大好きな伊坂幸太郎さんの作品の並ぶ棚の前に。

大好きとか言いつつ、何だか知らないのが何冊も増えてるぞーっ。汗

なんとなーく作品名に惹かれて手に取ったのが、本作 「シーソーモンスター」だった。

パラパラっと開いてみると、パラっくらいの表紙1ページ目に冒頭の説明が…!

 

なにこれっ!めっちゃ面白そうじゃん!

 

そして、最後の最後、最終ページには、

真っ黒なページに白の文字で、

 

特報 螺旋プロジェクト 第2弾 始動

参加作家

伊坂幸太郎

武田綾乃

月村了衛

凪良ゆう

町田そのこ ほか

 

って書いてある!

なになになに?この本は第1弾?っでいいんだよね?!

すごい面白そうってことだけは分かったけど…!とりあえずこれ買って、後で調べてみよっ!

という流れが、この作品との出会いについてのすべてである。

 

もう少し螺旋プロジェクトについて説明させていただくと、本作品の「シーソーモンスター」は螺旋プロジェクト第1弾の作品であり、

「ルール1」の「『海族』と『山族』の対立を描く」については、海族の特徴は、青い瞳を持ち、水に強いこと、山族の特徴は耳が大きく、野山に強いこと。

両者は本能的にお互いを嫌悪しており、近付けばその受け付け難い気配だけでお互いの存在を察知出来るほど。

 

この企画は、前述の通り、原始時代から未来までの各時代をそれぞれの作家が担当して、ルールに従って執筆しており、参加作品は下記の通り。

 

原始 「ウナノハテノガタ 大森兄弟」

古代 「月人壮士 澤田瞳子

中世・近世 「もののふの国 天野純希」

明治 「蒼色の大地」

昭和前期 「コイコワレ 乾ルカ

昭和後期 「シーソーモンスター 伊坂幸太郎

平成 「死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ

近未来 「スピンモンスター 伊坂幸太郎

未来 「天使も怪物も眠る夜 吉田篤弘

 

読む順番については、これも個人的な意見だが、共通ルールはあるものの、それぞれ一冊が物語として完全に独立しているので、実際どこから読んでも楽しめると思う。

自分の好きな作家の作品から読むでもよいし、

それぞれの時代を跨いで、共通のアイテムが登場するので、ヒントの書かれた年表を参考にするのも良さそうだ。

年表は、本作「シーソーモンスター」にも綴られている。

シーソーモンスターの感想を書く前に、この面白企画についてお伝えしたくて、ついつい長くなってしまった。

後半は、いよいよ本の内容についてお話しさせていただければと思う。

 

(後編)に続く。

 

 

参考文献 「シーソーモンスター」 伊坂幸太郎 中央公論新社

 

「フーガはユーガ 伊坂幸太郎」を読んで

オススメの本を幅広く紹介するブログを作りたい!と思ったのに、

次々に思いつく作品は伊坂幸太郎さんの作品ばかり。「幅広く」とはなんとも難しい。

 

この作品は、双子の主人公「優我」と「風我」の二人がテレポーテーションで入れ替わるファンタジー性の強い作品である。

完全に引き込まれた私は、自分まで夢の中でテレポーテーションしてしまった。(余談 笑)

 

 

一年間で誕生日の1日だけ、2時間毎に二人の身体は入れ替わる。

 

まるで神様からの誕生日プレゼントの様な、この不思議な現象も、幼少期に父親から受けた虐待をキッカケに始まる。

 

物語は、双子の兄 常盤優我が仙台市内のファミリーレストランで、東京から来たフリーのディレクターを名乗る男 高杉のインタビューに答えていく形で進行していく。

 

二人の育った家は、日常的に暴力をふるう父親と、子どもに無関心で半ば育児放棄の母親、「優我」と「風我」の4人家族で、幸せな家庭とは程遠いものだった。

その日も母親の長い外出の合間に、父親に殴られている自分の分身と「代わってあげたい!」と強く念じる気持ちが形となり、二人は初めての「入れ替わり」を果たした。

辛い子ども時代を過ごした二人だが、その後も誕生日の度に「アレ」はやってきた。

二人は「アレ」の特性を研究し、青春時代に突入する頃には「アレ」を応用して、いじめられる友人を助けるまでに使いこなしていた。

 

少しのネタバレをすれば、二人が成長し大人になっていく過程の中で、こんなにひどい事があるだろうかと思うシーンがいくつかある。

伊坂さんの作品の特徴とも言えるところだが、どれほど暗く痛ましい内容でも、ムダなくフラットでシュールに描く。

この作品の登場人物たちも良くも悪くも人間らしい心を持ち、真面目すぎず、ズルすぎず、優しすぎない。

 

成長した二人が経験する出会いや別れ、人を愛し慈しむ気持ち、悲しみや抑えきれない怒り…

そして事態は全く想像していなかった方向に進んでいく…?!

 

最高に切なくて優しいヒューマンファンタジー

ぜひ読んでみてください。

 

 

“僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。”

      ー「フーガはユーガ」帯より引用ー