「終末のフール 伊坂幸太郎」を読んで。
ブログという未知の世界に一歩足を踏み入れた私を、伊坂作品がシュールに導いてくれたらいいなという願いを込めて、第一弾は面白かった作品を紹介します。
読んでくれたみなさんが手に取ってみたいと感じるようなご紹介が出来たらいいと思っています。
最近、環境の変化がありまして、すっかりAmazonオーディブル派になっていた私でしたが、また紙の本の魅力に取り憑かれています。
環境の変化とは職場が変わったことで、
お昼休みも自分のデスクで過ごすようになりました。
お昼休みと言えど、電話が鳴ったり、来客がきたり。
イヤフォンで耳を塞ぐことで不都合が生じるようになったので、紙の本に戻ったのですが、半分まで読んだなとか、指先で感じながら読み進めるのはなかなかよいものです。
とはいえ、Amazonオーディブルの使い心地は素晴らしく、いまもどっぷりお世話になっています。
これについては、また別の記事でご紹介させていただきますね!
さて、伊坂幸太郎さんの「終末のフール」ですね。
あくまでも個人の感想になりますので、所々ご容赦いただく部分があるかも知れません。
題名の通り、終末の世界を描いた“それぞれの繋がりのある”短編集と言った作品です。
8年後に小惑星が地球に衝突して、この世界は滅亡する。と言われたらみなさんはどうしますか?
家族のため、自分のために、働いてお金を稼いでいるのはなんのためでしょうか。
今月の食費のためでもあるでしょうが、
子どもを大学に行かせるため?
老後の資金?
起業するため?
夢を叶えるため?
…それらはすべて、未来が続いていく前提。
その前提が突然取っ払われてしまったら。
多くの人々は自暴自棄となり、自分勝手に暴れ、世界中がパニック状態となるでしょう。
それも落ち着いた、終末の発表から5年後。
つまり、あと3年で世界が消滅すると知りながら毎日を過ごす物語です。
あなたなら、誰と、どんな風に過ごしますか?
私なら家族みんなで一緒に、その日まで変わらぬ生活を。
普段照れくさくて口にしない感謝の言葉は、後悔のないようにちゃんと伝えておきたいなと思います。
物語の登場人物にも、それぞれの世界があり、幸せの形もそれぞれです。
いつも同じ車両に乗る人。よくコンビニにくるお客さん。街ですれ違う人。
みんなそれぞれの人生があります。
伊坂幸太郎さんは、それぞれの生活に、それぞれの影を、まるで隠れミッキーの如く登場させる天才だと思っています。
明日発表されるかもしれない終末のニュース。
この本がご参考になるかも知れません。